青髭を毛抜きで抜き続けた結果大惨事に…

「青髭」とは、毛穴に残る毛が原因で肌から透けて見えている状態のため、毛根からきれいに抜いてしまえばそれに悩むことはありません。

しかし、毛抜きが癖になっている方や、生まれつき太く・濃い方は、肌荒れや埋没毛が深刻化し思うように髭を剃ることができなかったり、青髭がどんどん悪化していくさまを見ていることしかできませんでした。

私も学生時代、「毛が濃いことは仕方ない。せめてデザインを整えよう。」と不思議な決心をして部分的に・集中的に毛を抜き続けていた時期がありました。するとその部位だけが特に青髭が進行し、かつ腫れぼったく皮膚が垂れ、老けて見えるようになってしまいました。

後に脱毛を行った脱毛医の先生に毛抜きに関する見解を伺ったところ、「毛抜きは皮膚そのものをちぎる行為と同義です。絶対にやらないで下さい。」と指導されました。今回は、その脱毛医の先生から伺った毛抜きに関する危険性についてまとめていこうと思います。

毛を抜き続けても「一生」脱毛できない

time

今まさに毛を抜いているという方は「抜き続ければいつかは脱毛できる」と信じている方が多いと思います。しかし、結論からいうと毛を抜き続けても永遠に生えてきます。毛穴の奥にある毛母細胞が破壊されない限り、毛はなくならずずっと生え続けます。

特に顔に埋まっている毛は、体毛と違って根が深く、大量の毛が眠っています。例えば、スネ毛や腕毛について脱毛をしたとすると、2~3回の施術でほぼほぼ脱毛完了=ツルツルの状態にまで持っていくことができます。それが髭の場合、髭の濃淡の差はありますが平均して20回程度の施術は誰でも必要。

実感としては2~3回目あたりから同様に効果があるのですが、終わったと思ったら生えてきて、また終わったと思ったら生えてきて…と、次から次へと毛が生えてくるのです。薄くなるのはかなり早いのですが完全に終了させるのが遅い特徴が髭にはあります。

仮に毛抜きで髭をイジメ続けて脱毛できたとしても、その頃にはコンプレックスうんぬんを語る年ではなくなっていることが想定できます。

毛を抜くと一時的な青髭予防にはなります

毛を抜くことで毛穴の中に毛がなくなるため、一時的には青髭対策になります。しかし、1本1本毛を抜くことはとても手間です。髭のように濃く太い毛にもなると毛根がしっかりしているため、抜く際に痛みを伴います。

また毛を抜くことで肌荒れや埋没毛の危険性を伴い、毛の自己処理の中でも最も行ってはいけない方法と言われています。毛抜きを続ければ細胞が機能しなくなり皮膚がただれたようにたるんでしまうこともあるのです。

毛を抜くと肌が荒れる

1本の毛を抜くだけで、周囲の皮膚細胞が数千という単位で失われます。

従って、周辺の皮膚組織が崩れやすく、ひどい乾燥肌にもなります。きれいに毛抜きで毛が抜けたとしても、そこはぽっかりと穴が空いた状態になるため、雑菌混入等でニキビや肌荒れも普通より起こりやすくなります。青髭体質の方の肌が汚い原因は、普段の毛抜き処理でアフターケアや、雑な処理が原因であることも考えられます。

ニキビや肌荒れ程度のもので済めばいいですが、赤く腫れて「毛のう炎」というニキビやニキビ跡のような症状を引き起こすこともあります。

毛のう炎はニキビと同じように見えるため、区別ができません。青髭以上に目立つため、「顔をキレイに見せよう」と毛を抜いたのに、かえって顔が不潔かつ汚く見えてしまいます。ニキビより厄介な毛のう炎は毛を抜き続ける限り発症の可能性があります。注意して抜いても、毛穴が傷つくことは避けられないため、毛抜きの自己処理は本当に危険です。

毛抜きによってシミや黒ずみが発症することも

毛穴に刺激を与えると周辺の皮膚細胞が失われ柔らかくなる(組織が失われる)ため、肌からメラニンが分泌されます。髭を抜いた部分の周りだけがシミになるため、肌が荒れる以上に厄介かつ治りません。

埋没毛になる

毛を抜いている途中に毛がちぎれることがあります。ちぎれた毛は皮膚内で出口と別の方向に伸びていき、皮膚の中で埋もれてしまいます。一度埋没毛になり、状態が悪いと皮膚を切開して取り除くことしか方法はありません。

毛を抜いても一時的な対処にしかならない

毛は抜いても生えてきます。もちろん青髭予防で髭が生えてくる度に抜くと、毛穴に毛が残ることはありません。しかしその度に痛みと毛のう炎に耐えることが代償となり、抜き続ける限り一生付きまといます。

化粧品で青髭は予防できない

青髭を化粧品や抑毛ローションで薄くすることはできません。それを感じさせるような広告表現を巧みに使用してきますが決して騙されないようにして下さい。毛を溶かす強力な成分が配合していれば、話は別ですが、そこまで刺激の強い成分を配合していると肌にも影響を与えるため、安全面が問われてきます。

まだ毛を抜いているほうが、見た目では青髭を予防できているように感じます。もし抑毛ローションで毛が薄くなったとしても、毛穴に毛が残っているため青髭になります。

自己処理で永久脱毛できる方法はない

除毛クリーム・抑毛ローション・アフタシェーブローションなどの化粧品類で、毛が薄くなるほど毛母細胞は弱くありません。それを使って脱毛を考えるのは、時間と費用の無駄ともいえます。「効果がある」と謳っている高い化粧品を買うより、「確実に効果が出る」脱毛を一度体験したほうが費用的にも安く済みます。

多くの方は「脱毛をせずに脱毛する方法」という、なぜだか大変遠回りな方法を選択しがちです。それがかえって皮膚を傷付け、青髭を深刻化させている主原因であることに気付いていません。

「毛を抜く・除毛する・剃る」と自己処理の方法は様々ですが、どれも一時的な対処にしかなりません。自己処理で毛母細胞を破壊することはできないため、継続して続けていかないと毛はすぐに生えます。自己処理ほど肌に負担をかけるものはないので、その度に「肌が荒れる」という危険性があります。